獲物を求めて彷徨う
ちょっと話が逸れてしまったが、MAZDAやオリエントの高価格シフト戦略を否定するつもりは毛頭ない。CX-60にもCX-5と同じくらいの負担で買えるグレードが用意されているし、オリエントスターも旧型ムーブメントが撤退したとしても、70時間リザーブのフラッグシップでなければ10万円台前半で買えそうだ。
600万円あれば、レクサスやメルセデスの下位グレードのモデルが新車で買える。30万円あれば、オメガは難しいかもしれないが、ラドーやモーリスラクロアといった欧州の人気ブランドのほとんどのモデルが買える。MAZDAやオリエントもそんなことは想定済みで、とりあえず同価格帯のモデルと比べても突き抜ける機能性を持っている。MAZDAやオリエントのファンならばその価値は十分わかるけども・・・。
価値観の違い
アウディの最近のヒット作といえばQ3で、本体価格が400万円台で乗り出しで600万円くらいになる。CX-60を実車も見ずに予約を入れた人々の感覚からすれば、アウディQ3に600万円はなかなかエキセントリックである。レクサスNXの600万円にも同じことが言えるかもしれない。まあでもユーザーには色々な価値観があるのだから余計な意見は言うべきではない。
MAZDAやオリエントがいつまでも同じようなクオリティの製品を作り続けるのも面白くない。新しいステージに挑戦する姿をみたいのは間違いない。しかし600万円のMAZDAだと2台持ちは相当にしんどいかも。30万円のオリエントスターだと毎年1台買おうという気にはならない。