Bセグ無しだとアウェー
MAZDAとしてはフォード時代からの生き残りシャシーを使ったモデルよりも、2012年よりCセグで導入したスカイアクティブ・シャシーのクルマを売りたい意向は当然にあるだろう。2019年からのスモール商品群向け横置きシャシーは、コスト面で融通が効きそうな設計だけども、BセグまでカバーしているのかはMAZDAの公式発表からは不明である。
同じくCセグ以上の商品で勝負するスバルも、日本市場においてはアイサイト導入時の勢いは無くなっていて、北米向けモデルを日本市場にもついでに流している状態だ。いよいよスバルの販社も軽自動車だけのダイハツOEMでは生き残れないので、Bセグ車のレックス(ダイハツ名ロッキー、トヨタ名ライズ)がやはりダイハツOEMで導入された。
Bセグの売り方
メルセデスもBMWもBセグは別ブランドとして切り離して販売していることが、スバルやMAZDAのブランディングにも影響を与えていると思われる。メルセデスとBMWはDセグ以上が縦置きエンジンのオリジナルモデルで、Cセグは日本メーカーのものを流用した横置きエンジンモデルとなっている。CセグならばDセグに匹敵する車格や快適性を確保できるけども、Bセグだとクルマのキャラクターが大きく変わってしまうとの判断から分離しているようだ。
一方でVWやルノーなど大手のメインストリームブランドでは、Bセグ(ポロやルーテシア)でもCセグ(ゴルフやメガーヌ)と同等の使い方ができるという「スモール・イズ・ビューティフル」な戦略で、ドイツ市場では数年前からゴルフのシェアをルーテシア(クリオ)やキャプチャーが大ヒットして奪いつつある。VWやルノーに関してはBセグもCセグも大部分は共通のユニットが設定されていて、Bセグでも1.5L〜1.6LターボのCセグ用ユニットが選べる。