カーシェアの時代
東京都で夜中にクルマ乗ってると必ずと言っていいほどカーシェアを見かけるようになった。「わ」ナンバーを確認するまでもなく、不自然なスピードで走っているクルマが多いので遠目でも大体わかる。トヨタがプリウスのコンセプトを「愛車」と言っている。THSは良くも悪くも「カーシェア専用ユニット」として、自動車の個性を奪う働きをした挙句に、「愛車」とは・・・。
PHEVモデルはテスラのBEV並みにかっ飛ぶらしい。そもそも政治的理由で各メーカーが作るPHEVだけど、その合理性について上手く説明できるメーカーも評論家もいない。表現する能力がないのではなくて、そもそも合理的な理由が見当たらないのだろう。三菱(アウトランダーPHEV)もトヨタ(RAV4&ハリアーPHEV)もとりあえず「爆速」としか表現できていない。重さだけならメルセデスSクラスを凌駕するけども、「激重」で「爆速」なものがエコなわけがない。
長距離ドライブ御三家
多くの人がもうすでに気がついているし、遅かれ早かれメッキは禿げる。軽自動車やそれに準じるコンパクトカーに市場全体が吸い寄せられ、カーシェアの拡大も合理的に説明できるようになってきた。所有する喜びが見出せなくなったコモディティはシェアで済ましたくなるのは当然だろう。カーシェアのクルマでも首都高で料金300円支払えば都心環状線を回ってレインボーブリッジを通るナイトドライブができる。有意義な使い方だと思うし、これ以上にクルマに何かを求めない人が大多数ではあるだろう。
夜の首都高はコスパとタイパが優良なドライブコースだけに、タイムズカーシェアがウロウロする場所になりつつある。ヘンな走り方をされるとせっかくのドライブ気分が壊される。なので多少はコストと時間がかかってしまうが、伊豆半島くらいまで行ってしまう。ここまで来ると「愛車」ドライブの割合がかなり高まる。地元のクルマを除けば、メルセデス、ポルシェ、MAZDAなどグランドツーリングに定評があるブランドのクルマがやたらと目立つ。