昔は好きだったけどさ・・・
これまで乗ってみたレクサス&トヨタ車に関して総じて言えるのは、サントリーの「角瓶」みたいな万人受けする味わいだ。大学時代に僻地の学校で教育実習を行い、その時の通勤用のレンタカーが初代ヴィッツで、走りやすい僻地の道路事情(信号がありません!!)も相まってクルマの楽しさを存分に教えてもらった。このクルマ以外にもカローラランクスZエアロ、オーリス、マークX、クラウン、レクサスISなどなど、どれも決して「不味い」ってことはない。いやかなり「美味しい」。
しかしMAZDAに乗り換えてみて、決して「角瓶」ではないMAZDAの乗り味がとても気に入ってしまった。トヨタとは明確に違う味わいは「ブラック・ニッカ・スペシャル」くらいかな?なんて当初は思っていた。それがMAZDAに乗って試乗に行き、BMW、アルファロメオ、ジャガーなど欧州の名だたるスポーティなブランドを試してみたが、MAZDA(第五世代)の方がシャシーの一体感が素晴らしく、よっぽどぶっ飛んだ設計になってないか?と思い始めた。
MAZDAの中毒性
イタリアのスーパースポーツカーブランドなどを除き、サラリーマンがなんとか買える範囲のブランドの中で比べるとするならば、MAZDAは「ブラック・ニッカ・スペシャル」よりさらにスケールの大きい「ラフロイグ10年」だと思う。圧倒的な個性と説得力ある熟成が際立っている。第六世代、第七世代になって、ややまろやかに変化してきたので、これを「ボウモア12年」とか以前のブログ記事で例えたら、「スコッチの銘酒と一緒にするな!!」と怒りのコメントが来た。
大雑把な把握だけど、メルセデスが「マッカラン12年」、レクサスが「山崎」、アウディが「バランタイン17年」、BMWが「ラガブーリン」、ポルシェが「スプリングバンク」といったところか。どれも非常に美味しいウイスキーだけども、中毒性という意味では「ラフロイグ10年」の方に圧倒的に引き込まれてしまう。ブランドの優劣を決めるなんてゲスなことはしない。さまざまに美味なブランドがある中で、MAZDAが最も強烈な個性を放っていることを表現したいだけである(これなら異論もないだろう)。