新しい乗用車
やや行き詰まった感があるBMW、ホンダ、MAZDAに対して、デザインや乗り心地あるいはスポーティな演出という意味で懐の広さを見せるトヨタのKプラットフォーム「一括企画」は、業界全体にどんな影響を与えるだろうか。ユーチューブで活躍するAJAJの語用ライターは特別なユニットを与えられたヴェルファイアの乗り味をひたすらに褒めまくっている。他社にはないタイプのクルマだから、もうそれだけで素晴らしいのかもしれないけど。
年内に発売されるというクラウンスポーツは、トヨタが得意なキャビンスペースの広さやゆったりとした乗り心地などの要素を全て切り捨てて、かなり大胆な企画のようだ。特徴的なのはホイールベースで、レクサスNX、ハリアー、RAV4の2690mmでも、レクサスRX、クラウンクロスオーバーの2850mmでもない、2770mmという律儀なまでの中間サイズを採用しているらしい。
高い理想
ホイールベースが3000mmのヴェルファイアには、レクサスNXの2.4Lターボ(非THS)が使われる。これは従来のV6の代替と考えられる。レクサスRX、クラウンクロスオーバーでは、この2.4LターボにTHSを組み合わせたさらにハイエンドなユニットが用意されている。まだユニットは未発表だけどもクラウンスポーツでは2850mmではなく、2770mmのホイールベースでこのハイエンドなユニットが楽しめるという趣旨なのだろう。もし非THSの2.4Lターボが搭載されるならば、2690mmのレクサスNXで楽しんだ方が・・・ってことになる。
私を含めて多くの人が、BMW、ホンダ、MAZDAの価値は簡単には揺るがないと思っているけども、トヨタのこのエキサイティングな「一括企画」によって業界の常識が変わってしまうのだろうか。そしてクラウンシリーズやアルファード/ヴェルファイアが目指したのは想像を超えたレベルにあり、デザインの存在感と、剛性が高くクルマとしての質感も素晴らしく、メルセデスのハイエンドさえも超えたところにあるというストーリーは、今のところ破綻してはいない。
V6代替モデルだけど、破格のベタ褒め。#ヴェルファイア #アルファード
ターボの加速、爽快! トヨタ 新型ヴェルファイア Z Premier 試乗レビュー by 島下泰久 https://t.co/sd2HT3zCKi @YouTubeより
— CARDRIVEGOGO (@cardrive55) July 25, 2023