MAZDA3の暴走車多いかも・・・
1.5L自然吸気というスペックは、私が免許を取った頃(20年くらい前)から、ごくごく平凡なものだった。2000年代はドイツ車の人気が高かった。そこそこの年齢の男性が乗るデートカーは絶対にドイツ車という不文律すらあった。そしてヤナセがメルセデスの排気量が大きめの上位グレードばかりを輸入したからか、一部のスポーティなモデルを除けば、日本車<ドイツ車という公式が存在していた。日本車は1.5L自然吸気、同じサイズのドイツ車は2Lか2.5L場合によっては3.2Lの6気筒で、高速道路を走れば日本車はしばしば煽られた。
今でも高速道路をイカれたスピードでカッ飛んでいくのはドイツメーカー車が多いけども、それに加えてホンダ・シビックやMAZDA3などの国産Cセグ車が、ドイツメーカー車以上のドン引きするくらいのスピードで駆け抜けることも多い。高速ツアラーはドイツメーカーの専売特許という時代はとっくに終わった。MAZDAも以前から高速ツアラーを意識したモデルを作っていたけども、MAZDA3だとトーションビームに変わった現行モデルこそが、アウトバーン級の巡航が大幅に高まったというのが率直な感想だ。
着座位置の違い
ハッチバックのMAZDA3ファストバックに対して、カローラツーリングはステーションワゴンなので、よりどっしりとした乗り味を想像させるが、現実は全くの逆だ。全長4460mmのMAZDA3に対して、日本向けカローラツーリングも4495mmに抑えられていて差はほとんどない。後席に余裕があるのは完全にカローラツーリングなので、全長に関してももっと差があると思ったが・・・。
カローラツーリングは、かなり車両前方にドライバーズシートが来る。ボンネットはコンパクトであり、キャビンスペースの全長が長く取られている。それに対してMAZDA3ファストバックは車両中央付近にドライバーズシートが来る。着座位置の違いは中速域でコーナーを抜けると実感する。フロントシート周りの空間もMAZDA3の方が広く取られているので、カローラツーリングよりワンクラス上にすら感じる。