Bピラーが邪魔
MAZDAの設計をコピーしただけあって、カローラもMAZDA3同様にBピラーがかなり太く取られている。太いBピラーと前席との位置関係が、カローラとMAZDA3の印象を決定的に変えている。全幅が1745mmに抑えられているカローラツーリングに対して、MAZDA3ファストバックは1795mm取られている。欧州や北米の側面衝突基準を突破する設計のMAZDA3と、日本専用にリメイクされたカローラでは設計基準が変わってくる。
車幅が狭いカローラでは、Bピラーが前席の後方に来るように設計されている。助手席でうたた寝をしている際に何度も頭をぶつけた。なんでこんなところにあるんだ!?これがカローラツーリングに対する最大の不満点だ。いつも運転する人ならば全く気にならないだろうし、もしかしたらMAZDA3ファストバックの助手席でうたた寝をすれば、また別の問題が起こって来るかもしれない。
前席が広いだけじゃない・・・
車幅に余裕があるMAZDA3では、前席の側頭部にBピラーの張り出しがある。前後のドアトリム部分と比べれば、内側への張り出しこそあるけども、カローラほど側面からの圧迫感はない。フロントシートに座っている限りは、スペースが広くとられているので、着座姿勢も柔軟に変えられる。長距離を1〜2人で走るならばMAZDA3ファストバックの方が優れた設計だと言える。
単なるエンジン&ミッションの違いを超えて、カローラとMAZDA3では乗り味に大きな違いがある。MAZDA3は、長らくドイツ車の専売特許となっていた追越車線での爆走を、旧型モデルよりも相当に余裕&マージンをもってこなせる方向でシャシーが進化している。素人にもわかるくらいにMAZDA3のシャシーにはエゴ丸出しの変更点がある。カローラはセダン、ツーリング、スポーツ、クロス共通でホイールベースは2640mmだ。これは初代(BK)&2代目(BL)アクセラと同じ数字である。カローラはファミリー&ドライブカーの時代のアクセラをコピーしてきた。