歪められた市場
灼熱の北関東をぼんやりとクルマで走っていたら、ビッグモーターの店舗があった。道路からよく見える位置に、アルファード(450万円くらい)、ヴォクシー2台(どちらも400万円超え)、ステップワゴン((310万円くらいだった)が並んでいた。なんでこの4台だけが目立つところに置かれているのだろう!?ちょっと勘ぐりたくなった。
ビッグモーターが中古車販売業で日本一になったのは、この10年ばかりのことだ。アルファードを始めとしたトヨタのミニバンが市場で支配的な存在になった時期とシンクロしている。ビッグモーター出身で独立して中古車販売店を作っているユーチューバーも動画では徹底的にトヨタ車を誉めている。トヨタ以外は大損するよ!!みたいなプロパガンダ動画ばかりだ。
ビッグモーターがトヨタを主導?
ビッグモーターが有名になるまでは、他の中古車販売業では、トヨタばかりが高値で取引されるという雰囲気はなかったと思う。10年くらい前からトヨタはアルファードの中古車価格を高くする取り組みを行なってきたが、それはトヨタ系販社だけでなく、ビッグモーターにも買い取り奨励金を支払っていたのかもしれない(あくまで憶測です)。
実際にヴォクシーとステップワゴンが同じ2022年に発売されていて、価格は100万円も異なりますよ!!と道ゆく人にアピールしている。実際はヴォクシーがTHSの上位グレードで、ステップワゴンが1.5Lターボの廉価グレードだったのだろうけど、ヴォクシーとステップワゴンが並んでいるとステップワゴンの方がこじんまりとして一回り小さく見える。