ブラック3種類?
ノア/ヴォクシーは新型シャシーに新型エンジンで、スペック面でアピールしている。THS搭載モデルもステップワゴンのe:HEVより全体的に低価格に抑えられている。ちなみにビッグモーターでは405万円くらいで販売されていたが、最上級グレードのAWD車でも本体価格は389万円だ。逆にビッグモーターで310万円だったステップワゴンは、これを下回るグレードは最廉価グレードの305万円のものしかない。やはりなんらかの意図を感じてしまうが・・・。
トヨタのミニバンは新型になってから白や黒のカラーのものばかりになっている。前述のビッグモーター出身のユーチューバーも「白か黒じゃないと損する」と断言している。ノアには有彩色の設定があるが、ヴォクシーは全6色で、ホワイト、グレー、シルバーが各一種と、ブラックが三種用意されている。ビッグモーターの巨大な店舗に白と黒のヴォクシー、アルファード、ハリアーが何十台も並んでいる光景にもはや違和感など無くなってしまった。
ミニバンが色を取り戻す日
日本市場を席巻した販売会社のビッグモーターが言うのだから、トヨタ車は黙って白か黒にしろ!!は、おそらく正しい。なんで他の色の下取り価格は低いのか?言うまでもなく、トヨタの塗装で誤魔化せるのは白と黒だけという話だ。トヨタの有彩色のクルマはどこでも悪目立ちしてしまう。トヨタはMAZDAとアライアンスを組んだのだから、MAZDAに塗装を任せたらいいとか言われている。
ホンダも塗装に関しては苦手意識があったようだけど、ステップワゴンのテーマカラーには有彩色を設定してきた。「フィヨルドミスト」と「シーグラスブルー」はかなり気合を入れて作り込んできた。この色のクルマに乗りたいという指名買いがあってもいいくらいだ。白黒ばかりになってしまったミニバンにオシャレな有彩色が戻るためにもステップワゴンがもっと売れるといいなと思う。