ものづくり大国・イタリア
有名ブランドのスーツ、ネクタイ、革靴、ベルトなどを買ってみると、イタリア製であることは非常に多い。日本のサラリーマンの格好を見ていると「全身中国製」「全身日本製」「全身イタリア製」の3タイプで、存在比としては8:1:1くらいの割合だろうか。内勤日は「全身中国製」で、顧客との商談日などは「全身日本製」で、なんかの集まりがある日には「全身イタリア製」を使い分ける人も少なくないだろう。
商談や会合に出席するのに、若者と変わらない素材感の「全身中国製」では全く仕事にならない。日本製スーツの相場が10〜20万円くらい。イタリア製スーツだと10〜50万円くらいの幅があるけども、セールなどを利用すれば10万円以下で上下を揃えられることも多い。手頃な価格のものがたくさんあるイタリア製に対して、イギリス製、ドイツ製のスーツは最低でも30万円くらいはしてしまうだろう。5年くらいで買い換えるスーツに30万円はちょっとバランスを欠いている。
豊かな日用品は、日本製かイタリア製
G7の中で低賃金で知られる日本とイタリアは、これからも良質なモノづくりの国として存在感を発揮するだろう。衣類だけでなく、日用品も低価格で良いものを追求するとイタリア製に行き着くことが多い。エスプレッソコーヒーを作るマキネッタはイタリアの独占製造であるし、マキネッタの淹れ方に合うレギュラーコーヒーもイタリア製の「イリー」だ。
イタリア製のスパークリングワインを「スプマンテ」というらしい。辛口で繊細さやキレでちょっとハードボイルド感がある「シャンパーニュ」に対して、「スプマンテ」は辛口から甘口までテイストのバリエーションが豊富で、価格もかなり割安に楽しめる。他にも電子タバコのアイコスはそのほとんどがイタリア製であるし、外出時に使う香水やオーデコロンもイタリア製無しには成り立たない。中毒性が高いものは大体イタリア製だ。