メルセデスはICE維持?
サーキットモデルではないスポーツカーとして販売され続けているメルセデスAMG・SLは、現行モデルが2021年に登場し(日本導入は2022年)たばかりだが、新規設計のスポーツカー専用シャシーが採用されている。このモデルからAMGブランドのモデルに移管されたが、GTもSLもBEVの設定が無いので、AMGのモデルはBEV化しないのでは!?という憶測もあった。しかしAMG用のBEV専用プラットフォームも開発されているようだ。
中国市場ではICEだと都市部ではナンバーを取るのが非常に困難な状態など、さまざまな障害があるので、急速にBEV&PHEV化が進んでいる。日本の右翼メディアが垂れ流す「BYDは破綻する」みたいな願望を、そのまま鵜呑みにしている人も多いかもしれないが、現実の世界では、中国市場の単月の新車販売においてBEVとPHEVを合わせたシェアがとうとう50%を超えてしまった。
日本市場は導入なし
BMW8シリーズやAMG・GTはハイエンドなクーペがベースながら、中国市場の需要を捉えて4ドアクーペが開発されているが、もはやこれらのエンジンモデルは存在意義がなくなりつつある。同様の4ドアクーペの先駆的存在のメルセデスCLSもすでに2024年8月で生産が終了した(後継モデルなし)。日本ではBEVの大型セダンがほとんど走っていないので、まるで体感できないが、中国や香港では日本では見られないBEV専用サルーンがBMWなどから販売されている。
アルファロメオ、MAZDA、ジャガーなどのBMWに近しいブランドも、EセグもしくはLセグのBEV専用セダンを中国市場や北米市場向けに準備している。いずれも中国市場に合わせてBEVとPHEVのみの設定になるようだ。高性能なエンジンを積んでICEとして日本でも販売してくれという声もあるだろうけど、日本メーカーのMAZDAですら、そんな考えはないようだ。日本向けICEを作って欲しいなら人口増やして経済成長させろ!!