エンジンを削減
2015年以降のMAZDAの中長期計画には、エンジンラインナップの削減が明言されている。大方の見方ではリストラの対象は、ガソリンの1.5Lと、ディーゼルの1.5Lの2つが確実視されている。4気筒の1.5LエンジンはMAZDAとホンダで採用されていて、この2ブランドがスポーツティな総合自動車メーカーであることの証みたいな意味合いがあったので、後継エンジンにも期待したい。
2030年には電動化100%を宣言しているMAZDAは、2L自然吸気のガソリンエンジンにはすでにマイルドハイブリッドが組み合わされている。2030年までに1.5Lエンジンを主力とするMAZDA2とロードスターはフルモデルチェンジを迎えるはずで、先日公開されたBEVとMTを組み合わせるMAZDAの特許を考えると、BEVと2Lマイルドハイブリッドの2種類のパワーユニットに置き換わりそうだ。
MAZDAの原風景
すっかりSUVブランドになってしまったと揶揄されるMAZDAだけども、NDロードスター、MAZDA2、MAZDA3ファストバックの3車種はMTユーザーの支持を受けていて、今後もSUVには置き換えられないロードカーの価値を維持していきそうである。3車種ともにMAZDAにとっては決して大きな利益が出せるクルマではないのだけど、「MAZDAの良心」として受け止められている節がある。
ロードスター、MAZDA2、MAZDA3の3車種は、目立った高性能を発揮するわけでもなく、かなり手頃な新車価格で購入できるため、カーメディアの扱いも淡白だったりする。失礼を承知で書かせてもらうが、まともな知性を持ったクルマ好きであれば、「なぜMAZDAはこの3車種を作り続けるのだろう?」と考える。そして90年代、2000年代の向こう側にある黎明期の自動車に通じるインスピレーションを感じるのではないか?