次期CX-5は「街乗り」で勝負する。

 

男性ユーザーの切り捨て!?

MAZDAファンがいくら「自然吸気が最高」「トルコンAT」「パドルシフト」「4気筒の1.5L」を指名買いすべき理由に挙げたところで、それらは決して少数派意見の域を出ることはない。MAZDAが日本で商売を続けられているのは、「内装大好き」な日本市場の多数派ユーザーをうまく捕まえているからだ。街中での体感だとCX-5やCX-8の女性ユーザーの割合は想像以上に高い。

 

2.2Lディーゼルによって長距離で使い倒す男性中心のヘビーユーザーを集めつつも、レクサスを出し抜く良質なインテリアで女性ユーザーもしっかり確保したのだから、CX-5がデビューから売れ続けるのは当然の結果だと思う。今回2.2Lディーゼルを廃止することで、男性が多いと思われる長距離ユーザーを、CX-60へ切り離すことができ、さらにエンジンラインナップの削減で一石二鳥の効果がありそうだ。

 

 

MAZDAの方針転換

現行から引き継がれる2.5Lガソリンエンジンは、アメリカ基準の燃費性能でしかない。CX-5で峠へアクセスする人にとっては、レスポンスが早いのでワインディングに合わせやすく、ガソリンエンジンゆえの高回転を主体に使えるスポーツモードだったり、パドルシフトとの相性が良いなどさまざまな利点があるのだけども、峠まで行くことはなく、ほとんど平坦な街乗りでしか使わない多くの女性ユーザーにとっては、あまりメリットはない。

 

MAZDAの各モデルがインテリアデザインでは国内最高という評価を得るようになった。メーカーも相当な手応えを感じているはずだ。ブランド全体でこれだけの内装があるのにも関わらず、「街乗り」専用ユニットと言えるのは、MX-30のロータリーBEVのシステムしかなかった。しかし乗り出しで500万円する小型SUVはちょっと高過ぎる。ディーゼル搭載で始まったCX-5だけども、ブランド力アップのために内装に力を入れた結果、予想外に女性ユーザーが増えた。それならばトヨタみたいなHEVを使ってみようという判断になったと思われる。

 




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