次期CX-5は「街乗り」で勝負する。

 

インテリアの変遷

高級スーパーの広い駐車場に行くと、50歳〜70歳くらいのちょっと裕福そうな女性がメルセデス(Cクラス)、ボルボ(V60、XC60)、ミニ(クロスオーバー、5ドア)などに好んで乗っているのをしばしば見かける。クルマ好きなら同じ輸入車でもBMWやアウディの走行性能の高さに惹かれるところだが、BMWやアウディは男性ユーザーの割合が非常に高い。

 

女性ユーザーほどインテリアのデザインこそが、クルマの価値を決める重要な指標なのだろう。第五世代のMAZDA(GHアテンザ)と第六世代のMAZDA(CX-5)では、インテリアに対して家族の反応はまるで違った。現行の第七世代のラージ商品群ではさらにボルボのようなインテリアが印象的である。大雑把に言ってしまえば第五世代はBMW、第六世代はアウディ、第七世代はボルボに近い。

 

ボルボの皮を被ったBMW

MAZDAにBMWっぽいグランドツアラーの世界観を求めるユーザーには不評かもしれないが、CX-8がヒットした辺りから、MAZDAのCMの方向性が変わってきた。3列シート車なのだから「家族」をテーマにするしかないのだけど、それらが「ボルボ」を連想させるものになっている。ドライブで「家族の特別な時間」の演出には、上質なインテリア、最高レベルの遮音性、高級オーディオが不可欠で、MAZDA車はこれらの評価は非常に高くなってきている。

 

MAZDAが「高級車を作る」と意気込んだCX-60は、ボルボ的な世界観と、BMW的な過激にフラットな乗り味を一気に詰め込んだため、思わぬ結果となってしまった。個人的な感想では、直列6気筒エンジンをキャラクターとするモデルにしては、内装がちょっと「可愛い」と感じた。女性を隣に乗せてドライブするにはちょうどいいデザインなのだろうけど、女性から乗り心地をダメ出しされ、「デート車として使えない」と男性ユーザーが憤慨している。

 




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