ディーゼル廃止も快進撃は続く
MAZDA2からディーゼルが廃止されたのは残念だけども、Bセグロードカーの状況を整理すれば、仕方のないことと言わざるを得ない。ディーゼルが無くなっても昨年比で80%程度の販売は維持できている。前述の最上級グレードは「15スポルト+」は228万円で、トルコンAT(もしくはMT)、パワーシート、シートヒーター、ステアリングヒーター、パドルシフト、ナビ、ヘッドアップディスプレーまでが全て標準装備なのだから、記号的価値に囚われない大人なユーザーは、大満足で購入していく。
実際のところ2025年4月の国内のMAZDA車の販売は、1位がロードスター、2位がMAZDA2、3位がCX-5の順番だ。サイクルが長い熟成されたモデルが指名買いされているとしか思えない。ロードスターは35周年記念車の発売で1,918台(前年比223%以上)売れている。MAZDA2は1,696台であるが、フィットが3,867台で企業規模を考えれば互角以上の結果を出している。ちなみにヤリスの販売台数は不明で、ヤリスクロスと合算で15,258台となっている。
MAZDA2を買う最高のタイミング
今後MAZDA2がどうなっていくのか、とても気になっている。若いユーザーにもぜひ購入検討を・・・といいたいが、資金に余裕があるのなら、最初はGR86、フェアレディZ、クラウンスポーツ、レクサスRXなどの「承認欲求」が満たされるクルマを選んだ方がいいかもしれない。たとえ維持費でカツカツの生活になっても、それを原動力にして仕事が頑張れたという人はたくさんいる。
気に入ったクルマで各地に出かけ、散々に乗り倒した後で、MAZDA2やロードスターのMT車に乗ってみたら、「何これ?最高じゃん・・・」という素晴らしい出会いができると思う。ポルシェと並んで半世紀以上も専用シャシーのスポーツカーを作り続けてきたMAZDAの「フィーリング」は、なかなか言語化が難しい。軽量&高回転ハイパワーなロータリーで3世代のRX7で世界的に知られるMAZDAが、つまらないクルマなど作るわけがない。
後記
最後までお読みいただきありがとうございます。この投稿は2025年6月5日時点での情報をもとに記述しています。今後とも日本市場で展開する自動車メーカーについて思うところを綴っていきたいと思います。
- 高級車=◯◯仕様。それが世界基準なの!?
- 高品質神経症患者にオススメするローテク・スペシャルモデル
- 非・北米メーカーによる「アメ車もどき」対決!!
- 電動車 VS ホットハッチ
- 隣人が乗っててもスルーできるレベルの輸入車は!?
- 進化系フランス車・・・は新しい世界基準を作る。
- 輸入車は自然吸気に回帰したほうがいい・・・ルノートゥインゴGOGO
- 輸入車のハードルが高過ぎる
- 輸入車がお買い得って本当なの!? 5選
- 賃金が上がらない日本市場で当然のように売れてるクルマとは!?
- 貧乏だけど、クルマはエンジンで選びたい・・・。
- 話題のルノー・アルカナはハイテク・ロシア車!?
- 話題のシトロエンC4への考察
- 設計が矛盾しているクルマ5選
- 街中で見かけたらそっとスルーしたいクルマ・・・その3
- 街中で見かけたらそっとスルーしたいクルマ・・・その2
- 街中で見かけたらそっとスルーしたいクルマ・・・。
- 藤原清志副社長の退任。今後のMAZDAは!?
- 英メディアのCX-60評価は「フツー」だってさ・・・
- 若返り新型クラウン と リタイア向け新型3シリーズ