新型フォレスターの本気度
スバルの日本市場向けは、アウトバックが2025年3月で廃止され、新型フォレスターが、フラッグシップSUVとなった。レクサス、MAZDA同様にプレミアム志向を強めているスバルの看板モデルだけあって、カラバリも豊富で11色に加えて塗り分け4種の合計15種から選べる。白黒赤青の基本4色に加えて、レクサス、MAZDA界隈で流行しているカラーがほぼ全て配置されている。
街中のスバル車(アウトバックと先代フォレスター)で、とても多いと感じるのが「ブリリアントブロンズ」で、アウトバックや先代フォレスターでこのカラーのクルマが多いだけでなく、ユーザーも30代くらいの比較的に若い人 (真面目なサラリーマン風) が多い印象だ。スバルの高級感の底上げに大きく貢献し、さらにはユーザーの世代交代も促進しているかなり優秀なカラーだと思う。レクサス、MAZDAでも「銅色」の採用が広がるのも納得だ。
スバルの新世代カラーが人気爆発
一方でファッションは無彩色を基本とする人には「マグネタイトグレー」の方が無難に感じるかもしれない。スバルにおいては、この色が無彩色ではトップの人気があるようで、有彩色の「ブリリアントブロンズ」とともにブランドにとって重要なカラーになっている。「ブロンズ」の方が「高級感」があるのだけど、フォレスターらしい「道具感」を求めるユーザーには拘った調色の「グレー」の方がハマるのだろう。MAZDAの「マシングレー」も道具感で選びたくなるカラーだ。
先代のフォレスターには「オータムグリーン」がテーマカラーとして配置されていて、新型にも設定がある。「高級感」と「道具感」の両方を欲張りたいユーザー向けの渾身のアースカラーである。このカラーのファッションを着こなすのはオシャレ上級者なので、スバルの平均的なユーザーにはハードルが高かったかもしれない。オシャレ偏差値が高いフィアットやシトロエン向けのカラーと言える。