MAZDAユーザーの覚悟
同じクルマを何台も買うわけではないから、気に入ったカラーが1つあればそれで十分という意見もあるだろう。しかし街中で走るロードスターやMAZDA2が「エアログレー」ばかりになってしまう状況も考えものだ。ロードスター、MAZDA2、CX-3だけに設定されているのも、登場から長期間経過しているモデルの買い替え需要を伸ばしたいMAZDAの意図が見えてしまってブランドへの熱が冷める原因にもなる。
レクサスや新型フォレスターによるSUVのカラバリ大拡大は、MAZDAにも波及するだろうけど、「ソウルレッド」と「マシングレー」の匠塗りは、そう簡単にはレパートリーを増やせないだろう。この匠塗り2色は、MAZDA2から、最新のCX-80まで全ての車種に設定されている。12色設定のMAZDA2の中で、5色しか選べない中にも、この2色が入っている(他に「スノーフレイクホワイト」「ポリメタルグレー」「ブラック」)。
「匠塗り」の価値
15MBのカラーを選ぶときに、「MAZDAを選ぶなら匠塗りにしろ!!」というメーカーの無言の圧力を感じた。外装の差別化のためにディーラーオプションとなっているオートエグゼのパーツは、匠塗りの2色しか設定されていない(通常モデルならエアログレーもある)。否応なしに「マシングレー」を選んだが、契約時には少々モヤモヤ感があった。
納車されて1ヶ月余りが経過したが、今ではMAZDAの意図がちょっとわかってきた。匠塗りの「マシングレー」の重厚感が、オートエグゼの外装パーツのヤンチャなデザインを吸収していて、良い感じにまとまっている。ロードスターもMAZDA3も「ソウルレッド」に外装パーツが付いている個体がカッコよく見える。新型フォレスターのカラバリは確かに魅力的だけど、MAZDAにはMAZDAの買い方があると思う。
後記
最後までお読みいただきありがとうございます。この投稿は2025年6月18日時点での情報をもとに記述しています。今後とも日本市場で展開する自動車メーカーについて思うところを綴っていきたいと思います。
- (選ぶ価値のある)フラッグシップセダンとは!?
- 「CHINAターボ」がドイツプレミアムの価値を破壊した・・・
- 「FR出す出す詐欺」だったら損失は計り知れない・・・
- 「MAZDAよりアルファロメオに乗りたい」・・・そんな気分!?
- 「いつかはクラウン」ビジネスは完全終了・・・
- 「クール」と「ダサ坊」の境界・・・BMW編
- 「クール」と「ダサ坊」の境界・・・スバル編
- 「クルマ貴族」向けの日本車・5選
- 「これでいいんじゃね」の理由 その1 BMW編
- 「これでいいんじゃね」の理由 その2 VOLVO編
- 「ダサ坊」とは言わせない!!このブランドは・・・
- 「なんちゃってベンツ」VS「なんちゃってBMW」
- 「ファミリーベンツ」という選択
- 「モード」?なMAZDA と 「ノームコア」?なSUBARU
- 「ようこそMAZDAワールドへ」 現行の入場料金は!?
- 「史上最高のゴルフじゃない、史上最高のクルマだ」の顛末・・・
- 「直6ディーゼル」と「Kプラのプリウス」
- 『トーションビーマー』の魅力。
- 『火花』飛ぶスポーツカー5選。
- 1.5Lターボのポテンシャル