異論はあるでしょうけど・・・
「自動車の評価軸」は、例えばトヨタとMAZDAでは180度違う。あまりに違い過ぎるので、トヨタ支持者とMAZDA支持者がクルマの良し悪しを語ったところで、まともな合意は形成されないだろう。トヨタに乗る理由は「過去の経験(ディーラーの塩対応など)からMAZDAを嫌悪しているから」、MAZDAに乗る理由は「トヨタのクルマ作りに全く価値を感じないから」だったりする。
昔のカーメディアは「名車ベスト10」みたいな企画が多かったのだけど、評価軸が複雑化し過ぎて、今のカーメディアが同じことをしたら、ツッコミどころが満載になってしまう。旧態依然な「ベストカー」などは、異論反論覚悟で評論家を動員して選ばせているけども、文章が読めない人々向けの雑誌なので、選考理由は極めて簡略で軽いノリで書かれている。
あくまで個人的な意見です
商業ベースのカーメディアでは過激な主張は難しくなった。「名車」への熱い想いは個人ブログで書くぐらいがちょうど良いし、個人が好き勝手な基準で語ること(意見を持つこと)がクルマ文化の土台になると思う。私が考える「名車」とは、バイパス、ワインディング、林道などさまざまな道路を走り、人々の生活に寄り添うクルマの中で優れたもので、ブランドの特別な客しか買えないような限定モデル、超高額モデルは含まれていない。
基準とした項目は5つで、①ブランド貢献度(自動車メーカーの地位向上にどれだけ貢献しているか)、②入門者視点(初めてクルマを買う人が得る満足感)、③玄人視点(多くのクルマに乗ってきた人から支持を受ける点)、④技術的独創性(他のクルマとは一味違う点)、⑤QOL貢献度(どんな活動と親和性が高いか)である。それぞれ10点で合計50点で算出した。