全ては欧州が・・・
MAZDA2の年内の廃止は撤廃されたようだが、ICEとしてのMAZDA2はいつまで存続するのだろうか。2025年に予定されていたユーロ7施行が、2028年頃に延期されている。ユーロ7施行は欧州向けMAZDA2やロードスターの「Xデー」とされていた。MAZDA3やCX-30は、ユーロ6eに適合するため、「2.5LスカイG・マイルドハイブリッド」に載せ替えが行われるなど、欧州市場への対応に忙殺されている。
欧州向けMAZDA2も、1.5L・スカイGを90psにデチューンしてマイルドハイブリッドを組み合わせた「MAZDA2・HOMURA」として販売されていたが、イギリスなどではすでにカタログ落ちしていてドイツでも在庫のみの販売になったようだ。。ドイツ、イギリスでもトヨタ・ヤリスHVのOEMである「MAZDA2・HYBRID」が販売されていて、防府工場から1万kmかけて輸送される「HOMURA」よりも、フランスやチェコで現地生産される「HYBRID」だけにする方が合理的なのだろう。
2027年以降も残るのか!?
ユーロ7が予定されていた2025年を目処に、防府工場生産のMAZDA2の欧州輸出を止めて、2027年にBEVとなった「EZ-2」で輸出を再開する段取りのようだ。欧州向けが無くなる2025年で日本でのMAZDA2生産も終了するはずだった。しかしトランプ大統領の相互関税によって、状況は一変しMAZDA2の日本生産が2027年まで継続されることになったようだ。
メキシコとタイで生産されているため、南米、オセアニア、東南アジア向けは、海外工場の生産車が充当される。混流生産とはいえ、月に2000〜3000台の国内市場向けでは、利幅が小さいであろうMAZDA2の生産には前向きにはなれない。このような状況では値引きも気が引けるので交渉など全くしなかったが、何も要求していないのに、20万円以上の値引きが入った見積もりが出てきた。