第2位 CX-60 XDハイブリッド (530〜567万円)
①加速性能「8」・・・マイルドハイブリッドの有無で0-100km/hのタイムがかなり変わってくる。ディーゼルのレスポンス不足による立ち上がりのもたつきを、モーター駆動のアシストで出足を改善している。中間加速はガソリンやモーターと比べて、高い速度域でも低減しないディーゼルのハイトルクに支えられ、脳味噌が溶けそうな全能感に浸れる。
②燃費「7」・・・軽油価格のアドバンテージもあり、モード燃費21.4km/Lとなっていて、6気筒ディーゼルとしては異次元の燃費性能を発揮している。高速道路ではモード燃費越えするが、市街地走行での実燃費がかなり悪化するのが難点ではあるが、それでも15km/Lを軽く上回ってくる。一番のネックは価格だろうか。
③入門者「8」・・・シンプルながらも非常に上品に仕上がっているエクステリアには、MAZDAの余裕を感じる。ランドローバー、ボルボ、キャデラックなどSUV自慢の高級ブランドがアイコン作りに必死なのを横目に、とりあえず「デザインならどのブランドにも負けない」という自負に満ち溢れている。乗り心地が個性的で、ハリアーなど角を取った乗り味のクルマから乗り換えた人々を中心に不満が上がっているようだ。個人的には改善前も後も不満はない。
④玄人志向「9」・・・大排気量エンジン搭載も、ボデーサイズはハリアーと同等。ホイールベースは120mmも長いので、完全に車格は上のクルマに感じる。MAZDAが考える「高級車に求める理想」を全部注ぎ込んだ結果、徹底した既存高級車へのアンチテーゼになってしまった。アメリカ市場でCX-90が爆発的に売れて大統領がブチギレするのも無理はない。
⑤QOL「9」・・・MAZDAが本格的に高級車市場に乗り込んできた先駆的モデルであり、導入期ゆえの「過剰品質」となっている部分で、高いコスパを感じるユーザーが多いようだ。CX-5など以前の主力モデルでもデザインや静粛性でクラス最高レベルにあったMAZDAが、さらに力を入れてしまったのだから、満足度がカンストするのも無理はない。
合計41