第8位 ノート・オーラ NISMOチューンドe-POWER・AWD (347万円)
①加速性能「9」・・・今回唯一のBセグ。前後輪のモーター駆動(前136ps / 後68ps)でAWDモデルを選べば、FFモデルとは格段に違う加速になる。ベース車のノートのAWDだと前が116ps(後は同じ)になる。ノートAWDでも十分に速いが、スポーツツアラーが5ナンバー(オーテック版は3ナンバー)もちょっと違う気がするのでオーラを選んだ。
②燃費「7」・・・テスラや韓国メーカーの「ジャーク(加加速度)」ヘビーなBEVを意識したツインモーターAWDなので、HEV基準だとそれほどの低燃費車ではない。NISMO版のモード燃費は公表されていないが、同じユニットの基準車が22.7km/Lなので、20km/Lくらいのゴキゲンな実燃費は達成できそう。
③入門者「5」・・・広くレンタカーで使われるBセグとはサイズ感がハッキリと異なる。Cセグがスポーツハッチとして人気があった頃(1990年代)のサイズに近い。日産としても「パルサー復活」の想いを込めてAWDに圧倒的な加速性能を盛り込んだのかもしれない。しかし内装がノートのアップデートでしかなく、素材こそ良くなっているが、造形は平凡で、スペシャルティカーといった感じではない。
④玄人志向「7」・・・直3エンジンの振動&騒音はあるけども、エコなレベルでエクストリームなモーター駆動を可能にする軽量化の結果と考えれば納得できる。長距離適正こそ高くないけど、乗り出し400万円以下でテスラ級の加速とNISMOチューンの両方が手に入ると思えば、検討に値するバリューだとも思う。ちなみに福野礼一郎さんは2021年発売モデルではベストのクルマと評している。
⑤QOL「6」・・・エンジン車だと高速道路を使えば、時間節約の他に100km当たり200円ほど燃費改善による恩恵があり、エンジンの燃えカスをスッキリさせる効果も期待できる。e-POWERの場合は、高速道路で燃費が悪化してしまう傾向にある。下道のワインディングでも、アクセル操作とエンジン音がシンクロしないので走りの気分が高まる効果が低い。良い点は前述の通りだけど、案外に使い方の幅が狭い。
合計34