4、ランクル、アルファードは2025年で終焉!?
2026年からエンジン駆動のスポーツカーが大挙して姿を消していくと言われている。英国市場のホンダのサイトを見ると、全モデルがe:HEV搭載モデルとなっていて、シビックtypeR販売終了後はプレリュードが新しいイメージリーダーを務める。当然ながらスポーツカーに限った話ではなく、ランクル、メルセデスGクラス、ポルシェ・カイエン、ランドローバー・ディフェンダーなど多くのSUVやクロカンモデルも影響を受ける。
ランクル300は2024年にグローバルで10万台ほど販売したが、1位オーストラリア、2位日本、3位サウジアラビア、4位UAE、5位オマーン、6位カタール、7位クウェート、8位イラク、9位ロシア、10位ヨルダンで、いずれも排ガス規制が緩い地域にしか展開されていない。北米には直4のランクル250が導入されている。日本では世界のセレブが愛用する高級SUVと喧伝されているが、この販売ランキングを知ったらがっかりするオーナーも多そうだ。
ランクルやアルファードはトヨタ車の中でも価格高騰が目立つが、メーカー側としては販売できる地域が年々大きく狭まっていて今後拡大する可能性も極めて低いので、短期間に開発投資を回収したいという思惑が価格に反映されていると言える。ポルシェカイエンも2017年の現行モデルから、ドイツ生産は行われず、代わりにマレーシアで組み立てをしている。メルセデスGクラスも2024年にBEV共通モデルへフルモデルチェンジ後は、大手請負のマグナ(オーストリア)に生産が委託されている。
ランクルやアルファードで納車待ちが発生する人気であっても、日産やホンダは将来的な見込みがないとの判断から、対抗モデルの開発を凍結している。エリシオンが廃止され、エルグランドの新型がなかなか出てこないので、アルファードが目立っているが、こちらも販売地域は日本とアジアに限定されていて、グローバルでの販売台数もランクルよりさらに少ない。ランクルやアルファードが生き残るため、トヨタの献金を受けて国も東京都もアフリカ諸国とパイプを作ることに奔走し、国民にはどよめきが生まれている。