欧州スポーツカー市場はブルーオーシャン
プジョー308GTは、シビックe:HEVの立ち位置となる欧州市場の主力モデルだけど、プジョー自らがクーペ版を設計して、アルファロメオやDSといったプレミアムブランドと共通設計にすることもあり得る。プジョー308GTのDS版としてDS4・Eテンスが日本でも販売されているが、ホイールベースはベース車と同じ2680mmでクロスオーバー化されたもので、居住性重視のラグジュアリ設計となっている。
アルファロメオ版(ヴィスコンティなのか?ブレラなのか?)が登場するとして、同じホイールベース2680mmのままだったらシラけてしまう。プジョーのライバルのルノーが、アルファロメオ・ジュニアに対抗して、アルピーヌA290を気合い入れて仕立てているのだから、Cセグのカテゴリーでも気合いの入った魅力的なジオメトリーを大胆に採用して欲しい。プレリュードの欧州投入がこれらのブランドのやる気を高めてくれそうだ。
名車復活の期待高まる
ホンダと歩調を合わせて、ルノー、アルピーヌ、プジョー、アルファロメオがICEと決別するスポーツユニットで勝負している。同じく欧州での販売が終了すると思われるゴルフGTI、ゴルフR、アウディRS3もBEVで後継モデルへと移行する可能性が高い、この設計を使ってアウディTTがサプライズ復活すれば、アウディ版プレリュードは世界中で歓迎される。ちなみにゴルフRは直列5気筒になって新型が発売されるという報道もある。排ガス規制(ユーロ7のNOX)は一時的に2028年1月に延期されたようで、2027年限定で発売するのかもしれない。
いずれにせよ2027年末までには、ゴルフGTI、ゴルフR、アウディRS3、アウディTTに代わるスポーツモデルが、PHEVもしくはBEVで登場するはずだ。アルピーヌ、プジョー、アルファロメオとともにVW&アウディからもユーロ7対応のスポーツモデルが日本市場にやってくる。輸入車を新車で買うイメージが湧かないくらい価格が高騰している現在だけど、その頃には自民党が跡形もなく消え去っていて、日本経済は希望に満ちているかもしれない。