MAZDAも動き出す
ホンダ、アルピーヌ(ルノー)、アルファロメオ(プジョー)、アウディ(VW)だけでなく、2028年以降には「意思を持ったフォロワー」を宣言するMAZDAも本格的BEV市場へのグローバル参戦を公言している。「東洋のジャガー」「東洋のポルシェ」から「意思を持つ=世界のMAZDA」へとステージを上げる。先行する他ブランドのモデルの魅力を、後発の利点を活かしてBEV&HEVスポーツカーの頂点を目指して欲しい。
ホンダが生み出した4輪DWBの設計を4ドア車に使って2002年にGGアテンザが発売されたが、今回も再び先行するホンダの動向を注視して中長期的に趣味性の高いプライベートモデルを開発する構えのようだ。2028年までに自社開発BEV、ロータリー・シリーズHEV、自社開発ストロングHEVを取り揃えて、ホンダのBEVとHEVに対抗する電動化時代のスポーツカーを模索する。トヨタとGR86後継のHEVスポーツカーを共同開発という噂をよく聞くから、プレリュードのシステムもよく研究しているのだろう。
スポーツカーブランドBIG4誕生!?
ホンダ、アルピーヌ、アルファロメオ、MAZDAなど伝統のブランドが、走りに全振りした電動スペシャルティカーで競合する時代が2030年頃には実現しそうだ。プレリュードによって618万円という基準価格が示された。アルピーヌやアルファロメオにとっても日本市場に参入するハードルが少しは下がっただろう。4ブランドともにEVシフトが進む中でも魅力的なスポーツカーを作り続けたことでコアなファンを得ているので、多少は高額なモデルであっても指名買いが殺到する。
シビックtypeR、メガーヌRS、ブレラや156、RX7やロードスターでMT車にこだわってきた人々が、いきなり電動車に乗り換えるか!?という疑問は残る。ある程度の割合のユーザーは、新時代のスポーツカーに乗り換えることを決断するだろうが、ICE&MTにこだわるコンサバなユーザーのエゴやイデオロギーの拠り所になっていたのも、この4ブランドだったことは事実だ。