第3位 トヨタ
日本市場での車種数は絶対的に多く、プリウス、アルファード、ランドクルーザー(300、250、70)、GRカローラ、GRヤリスなど、トヨタでしか選べないクオリティのモデルも増えていて、輸入ブランドのように指名買いされるようになっている。しかしエッジの効いたモデルは、プリウスのようにエコに振り切るか、アルファードやランクルのように燃費度外視で運用するクルマがほとんどだ。
三菱には素晴らしい価値を発揮するエクリプスクロスPHEVがあるが、トヨタにはクルマ好きが注目するようなギミックはない(ハリアーPHEVはあるが、カローラクロスPHEVはない)。大世帯となったクラウンもカローラも、レクサスの市場を荒らさないようにレクサスとは差別化されたトヨタ・クオリティの内装なので、結果的に他社の同クラスモデルと比較してしまうとインテリアは貧相である。
クルマ道楽者を自認する会長は、「もっと良いクルマを作ろう!!」と開発者を鼓舞しているようだが、GRブランドから出てくるモデルは、富裕層がサーキットで遊ぶためのセカンドカーの要素が強い。ガソリンを垂れ流してサーキットをグルグル回り、車体、駆動系、タイヤ、ブレーキパッドを過度に消耗するスポーツ走行を楽しむというコンセプトは、他の日本メーカーとは一線を画するトヨタ(GR)独特の立ち位置と言える。勿体無い&貧乏性には耐え難い。
現行トヨタで買ってみたいと思うクルマは、ヤリスの1.5L&6MTくらいだ。トヨタが若者に車を好きになってもらうために用意されているらしい。素晴らしい試みだと思う。さらにカローラスポーツに2L&6MTがあったら、トヨタのイメージは大きく変わる。以前は欧州向けに作られた1.2Lターボ&6MTが日本にも投入されていたが、新規で2L自然吸気&6MTをわざわざ作ろうとはしないようだ。サーキット向けスペックが用意されていないと会長は見向きもしないからだろうから・・・。