トヨタのメディア戦略
日経新聞からは軽んじられていて、カーメディア界隈からは圧倒的なシェアが毛嫌いされるトヨタだが、「トヨタイムズ」などオウンド・メディアの運営に積極的で、外部メディアとは年々溝が深まっているように感じる。2025年12月17日の新型RAV4発売日も、YouTubeでRAV4を取り上げていたのは、素人系の個人ユーチューバーばかりだった。すでに半年前の発表会でAJAJ系ライターが出演するチェンネルでは取り上げられているが、世界一のクルマのグローバル同時発売日なのに・・・。
新型RAV4はインテリア、エクステリア、シャシー、パワーユニットは多少の変更こそあるものの、先代から大きく変わっていない。サイバーセキュリティに関するコスト削減が狙いと思われる、複数の車載ECUを1つの規格にまとめる「アリーン」が初搭載とはいえ、カーメディアが一番説明しづらいところだけが変わってしまって、面白い動画が作れそうにないし、あるいはよくわかっていないまま説明して炎上するリスクもある。素人なら間違えたら「ごめん」で済むけども、プロにとっては死活問題だ。
安いはずの450万円
トヨタ系素人ユーチューバーのサムネを見る限りでは、450万円〜という新型RAV4の価格上昇を悲観するものが多いようだ。ホンダやMAZDAに比べてトヨタユーザーは価格上昇にはあまりうるさくないイメージで、ランクルやアルファードなど価格が高い方がトヨタが本気で作っていて好まれる。リセールも高いので3年以内に乗り換えるのならば車両価格の負担分は思ったほど高くない。
カーメディアにおいても出版社型の「オールドメディア」では、ポルシェ、BMW、アルファロメオ、MAZDA、スバルが賞賛され続けるが、どう考えても民意(ユーザーの選択)を多く得ているのはトヨタであり、メディアが悲惨だと叫ぶ日産やホンダも根強い支持を得ている。日本カーオブザイヤーは、ホンダ・プレリュードではなくスバル・フォレスターを大賞に選出したが、孤高のはずのスバルが、自社開発のHEVを止めてトヨタのTHSを採用して(水平対向は維持)、SUV人気と燃費向上で販売が劇的に好転しただけじゃ・・・。