VWパサート待望の2Lエンジンを搭載したモデルが日本でも発売されることになったそうです。なんで日本だけ1.4Lのままなんだろーか?と思ってました。欧州や北米ではいろいろな排気量のエンジンが用意されているのに。これまで散々にカーメディアは「ダウンサイジングの先進性」を語ってきましたが、コンパクトカーに1L~1.2L程度のエンジンを積むのは30年以上にわたって変わらないです。日本でも小型車や軽自動車の市場が圧倒的なので、一体どこが先進性なんだろう?という感じで非常に不気味なトレンドでした。
日本市場ではもはや数%の割合になっている6気筒以上のエンジンを4気筒ターボに代替するということを指しての表現だとは思いますけどねー。経営が不安定なメーカーにとってはエンジンを開発する手間を減らしたい。特に市場を失っている欧州メーカーにとっては死活問題ですから、それをわざわざ日本のカーメディアが、トヨタをディスってまで「ダウンサイジングは自動車の未来」だとこの7年くらいの間に大合唱してましたね。VWの1.4LターボやBMWの1.6Lターボなんて、いくらギアを当ててもクルマのエンジンとして全く奥行きを感じなかったですけどねー。日本のコンパクトカーに全く興味がなく1.8L以上ばかり乗ってきたクルマ遍歴なので、こんなクソエンジンは全く買う気が起きなかったです。
日本のパサートが1.4Lターボになって全く売れないままでしたが、VWジャパンまでもカーメディアに乗せられて「時」が来るのをじっと待っていたんだと思います。日本メーカーがVWの後を追いかけて1.4LターボのマークXやカムリを作れば、売れるようになるだろうと・・・。気がつけばカムリもマークXも存在感がどんどん小さくなり、FMCを迎えたスカイラインやアテンザが排気量を維持したまま再び存在感を高めるようになって、さすがに気がついたようですね・・・K沢に嵌められたと。欧州車がダウンサイジングすると絶賛するけど、マツダ・ロードスターがダウンサイジングすると誹謗中傷って・・・。さすがに化けの皮が剥がれますよ。
さて迷走し続けた10年を振り払って、2LへとアップサイジングしたパサートR-lineですが、500万円もするのかー。北米では1.8Lターボが22000ドル(250万円)くらいですからそれを1.4Lターボに置きで換えるでしょうね・・・VWが日本に対して本気ならば。どうせアメリカ向け1.8Lターボも日本向け1.4Lターボもメキシコで作っているわけだから、1.8Lターボに統一すればいいのに。おそらくタイヤやブレーキパッドなどのアフター用品を中国から輸入しているので、中国仕様(中国製造)に準じたものを売らないと都合が悪いのだと思います。ゴルフGTIのエンジンをパサートに積めばいいのにーって以前にどっかで書いたんですが、とりあえずは注文通りのモデルが出て来たので、試乗くらいは行ってみたいと思います。
BMW4erグランクーペMスポの走りになかなかのモノを感じましたが、R-lineというVW版のMスポにも期待ですますね。そんなBMWから「買うならば今月中だぞ!」といった主旨のDMが来ました。どうやらBMWは日本政府が以前に企画した2016年10月の消費税増税のスケジュール通りに、10月から3%の一律値上げをするんだそうです。最近は価格設定がメルセデスの安売り戦略に引っ張られて下降気味だったからなー。1erが200万円台で5erが500万円台からのスタートで客を集めといて今更に値上げですかい。
BMWもAMGみたいなフルラインナップのアッパー部門を作ったらいいんじゃないですかね。オール6気筒にするとかさ。どうせメルセデスみたいにひと声で15%引きしてくれるから、定価なんてなんの意味もないですけどね。ジャガーやボルボに比べて割安感が出ている額面を修正するのが目的なんでしょうけども。乗りにきて欲しかったらパサートR-lineみたいな興味深い新型を投入してくださいなー。