インスピレーション
「虫の知らせ」みたいなものかもしれないが、今買わないとちょっと後悔するかも!!というタイミングはあります。RX8やランエボのファイナルエディションなどは、まあ誰もが疼くものだと思いますが、もっと「マイルド」な状況で、「あれ!?なんで欲しいって思うんだろ!?」みたいな時もあります。クルマが好きすぎて、色々と想像しているうちに欲しくなっちゃいます。
フォール・イン
今このブランドは頑張ってるから応援したいという気持ちや、あまり注目されてないけど、ふと良いところを発見して、妙に納得してしまうケースなどなど。あるブランドと突然に恋に落ちることもあります。その日から毎日が楽しくなって世界が変わって見えてくる。街をゆく他のブランドのクルマが視界からどんどん消えていって・・・。あとは自分と1台のクルマが織りなす風景だけが世界の全てになる。・・・だからクルマに2000万円払う人もいるんだな。
5位 マツダ 「転生中のブランドに新しい魂が宿った!?」
優等生
良くも悪くもとても健全に見えるマツダ。どのクルマも肌触りがいい。派手さはあまりないけども、どれも価格なりにしっかり作り込まれているし、ごくごく平均的なスペックのクルマばかりですが、長時間乗っていても嫌にならない。マツダはスポーツカーをブランディングに積極的に使ってきたメーカーなので、今の堅実路線に違和感がないこともないのですが、50年もスポーツカーを作り続ける伝統を背負っていただけあって、何をやらせても上手い!!感心します。ミドルセダン、ミドルSUV、スモール(Cセグ)、コンパクト(Bセグ)何を作らせても一流だ・・・。例えばアウディが同じクラスでどんなクルマを作っているか!?を考えれば、マツダが優秀なのはよくわかる。世界ではマツダが売れてアウディが売れなくなっている理由もよくわかる。
4位 ジャガー 「バトル・オブ・ブリテンのプライド」
欠かせない存在
英国ブランドという独特の立ち位置に安住することなく、常に既成概念を取っ払うような前衛的な進化を見せる姿勢が気になって仕方ない人も多いのでは!?メルセデスやBMWを常に上回るスペックのモデルを同等の価格で用意してくる。マツダとはちょっと違った意味で優秀。英国自動車産業の復興の旗頭であり、これからBEXITの困難が降りかかるであろうけども、なんとか破綻などせずに独自のモデルを日本でも販売して欲しいと切に思う。
3位 ルノー 「VWとトヨタを止めた!!」
帝国支配を打破・・・
トヨタやVWによって収束されそうになった自動車産業を、再び競争の時代に巻き戻した立役者と言っていい存在。欧州、北米(日産が活躍)、日本でシェアを伸ばしています。日産のエンジン開発も好感が持てるし、傘下のアルピーヌを復活させてトヨタ86が人気だったスポーツカー市場に強烈な横槍を入れてきました。ルノー日産の躍進がなければ、VWはダウンサイジングターボ&ディーゼルを、トヨタはハイブリッドを世界の標準技術としてアピールして、つまらないクルマが増えたでしょうけども、VWもトヨタも業態の見直しを図っています。EVシフトなどという安易なベクトルではない、総合的な自動車技術競争が再び活性化している。VW、トヨタそれぞれの独占に穴を開けたのが、ルーテシア(クリオ)であり、ノートe-POWERだ・・・。
2位 スズキ 「道なき道を進む」
ユーラシアン・ブランド!?
世界的に見ても「スズキ」の歩みは特異な存在。どこよりも早くインドに進出し、冷戦が終結するやいなやハンガリーにも進出。素晴らしい『先見の明』があってこそグローバルで第10位に位置する独立メーカー・スズキがいまも独立系メーカーとして存在しています。日本で売っている軽規格のクルマをそのまま海外市場で売ってしまう。日本じゃ黄色のダサいナンバーでちょっと気が引けるかもしれないですが、欧州の町並みを走るアルトの姿は、グローバルと日本国内を常識にとらわれずに自由自在に駆け回るブランド本体を見ているようだ。
1位 VW 「世界大戦再び」
VWが導く
マツダが、ジャガーが、ルノー日産が・・・より多面的な自動車産業を呼び込む活躍を見せてますが、(アクア登場前夜の)2010年頃とは明らかに違ったパラダイムで色々な分野での技術の開発競争が起こってますけども、このまま方向性もなく過当競争に陥って行くのでは!?そして道半ばで斃れるメーカーも出てくるのでは!?状況はドイツ車と日本車の設計が大きく変わった2000年頃に似ているのかも。そんなカオスを力強く牽引したのがVWだったと思います。VWが持つインテンシティこそが、停滞気味のメルセデスやBMWの目を覚まさせた!?(BMWはまだ覚めてない?) そしてこれからの10年でもやはりVWの影響力がグローバル全体に必要なんだと思います。