日本車は高くなっている
欧州の有名ブランドが日本市場にあまりハマっていない隙を突いて、MAZDA、三菱、スバルなどのクオリティ系メーカーは国内シェアを拡大(回復)するチャンスだ。今こそゴリゴリと「ディーゼルSUV」と「(最適化された)ホットハッチ」の2ジャンルでエンジンモデルを拡販すべきだ(スバルのディーゼル廃止は惜しい)。「ディーゼルSUV」なら乗り出しで400〜600万円、「ホットハッチ」なら300〜500万円くらいの価格帯でも独自の技術によるメリットをはっきりを示せれば「リーズナブル」と評価してもらえそうだ。リーマンショック前ならばそれぞれのブランドのハイエンドなモデルが買える価格帯ではあるけど、運転支援の充実などコスト負担にユーザーが納得してくれる下地は整いつつある。
技術で売れる時!?
EV化の波が押し寄せる中で、既存の自動車メーカーの戦略はさらに尖兵化し、2000年頃からつまらなくなっていた自動車が再び息を吹き返すきっかけになるかもしれない。すでにその兆候が現れている。某名門ドイツメーカーが日本市場向けに廉価モデルを大挙して投入したが、日本市場のシェアはどんどん下がっている。日本の大手メーカーが投入したSUVもボンヤリした設計が全く響かず販売も低調だ。各メーカーもいよいよ異変を感じ取っているはず。EVにエコ性能や静粛性、高級感で勝負するのは無謀。ドライビングの楽しさと所有コストの低さを最大限に生かしつつコアなファンの理解が得られるクルマ作り・・・という意味でMAZDA、スバル、三菱には次の展開が多いに期待できる。