MAZDAは無謀なのか!?
もうかれこれ10年ほど、MAZDA以外の日本メーカーはWCOTYにほぼ縁がない。世界で評価されるクルマづくりとは全く別の次元でほとんどの日本メーカーはビジネスをしている(ゆえに強い!!)。愚直なまでに孤軍奮闘をしているMAZDAは2022年からFRシャシーの高級モデルを販売を予定し、グローバルで80万台/年という具体的な数字を目標として出している。MAZDAは日本市場の販売比率が15%程度なので、FRモデルだけで年間10万台前後、月に1万台の売り上げを見込んでいるようだ。この数字は現状では輸入ブランドトップのメルセデスやレクサス2ブランドの合計とほぼ同じだ。レクサスは日本導入から現在まで10年かかってやっと2倍に増えて5万台/年なのだけど、MAZDAは400万円以上するモデルを販売開始から全ラインナップが揃う2〜3年以内に10万台/年にまで増やせるものだろうか!?
勝算あり!!
日本での一般的な所有コストを考えると、400万円以上のクルマの主な購入先は、世帯年収がおよそ1200万円を超えるくらいだと思われる。共働きだとちょっと厳しいけど、2世代で稼いでいる家庭ならばそれほど難しい数字ではないかもしれない。格差社会によって男性労働者の10%前後は年収1000万円を超える時代なので、単純に350万人くらいの潜在需要は存在することになる。また従来の質実剛健なMAZDAなら乗りつぶしユーザーが多かったかもしれないが、多くの既存の高級モデルは最新モデルへの乗り換えを前提として販売されている。もちろんそれを容易にさせるだけの下取り価格が付随してくるから、短期間での乗り換えのハードルはかなり下がる。350万人が3年程度で乗り換えたとすれば、毎年100万台前後の高級車市場が日本に存在すると仮定できる。500万台の日本市場の約20%くらいか・・・。