ライバルは・・・弱い!?
日本の100万台/年の高級車市場に対して、MAZDAはその10%の10万台を頂く算段のようだ。乗り出し500万円以上の価格帯でヒットしているクルマはほとんどない。ちょっと調子が良いのが、スカイラインとアウディQ3くらいだろうか。モデル数自体は、ボルボ、BMW、メルセデス、レクサス、ジャガー、アルファロメオなどから供給されていてかなり多いし、プジョー508、DS7、パサート、アルテオンなど選択肢は豊富ではあるけど、現実問題として一歩抜け出すような先進的なクルマ作りがあまり見られない。EV化を前にして完全にお見合い状態だ。
MAZDA急成長の序章?
日本の電力事情を考えても年100万台の高級車のEV化が10%を達成するのはずっと先のことだと思う。他社がエンジン開発の手を緩めている中で、MAZDAが3種類のエンジンを直6化して一気に投入すれば、10%くらいあっさり取れるのではないかと思う。現段階でも注目度が最も高いブランドであるし、経済的に余裕のあるユーザーが、MAZDAのエンジニアリングに惹かれてすでに乗り出しで400万円を超えるモデルを次々と購入している。アメリカの「コンシューマー・リポート」という企業広告を一切載せないNPO媒体のブランドランキングでMAZDAはとうとう1位になったらしい。USNCAPやユーロNCAP、JNCAPのスコアはすでに10年以上前から世界の頂点に位置している。新興国の中でも成長著しいタイのCOTYでは昨年のMAZDA3に続き、2020年はCX-30が受賞した。もはやMAZDAのポテンシャルにあまり疑いの余地はない。