4台目・S4アバント(891万円〜)
日本車を蹴散らす歴史
ワゴンに特別な感情を持つ世代では全くないのだけど、2000年頃の英国カーメディアの企画をそのまま転載した「SIGHT」を持っていて、それを見返すたびにアウディの象徴は「RS4アバント」なんだとわかる。日本では神格化されているスカイラインGTR、インプレッサWRX、ランエボの3シリーズに対し「AWDスポーツ部門」で唯一の欧州車RS4アバントが4台の中でトップにランクされていた。280psの自主規制にあった日本車勢に対してコズワースが開発した380psの2.7L・V6。英国記者曰く「スカGは低回転が怠い・・・」。
ザ・欧州ハイエンド車
RS4アバントがR35GT-Rにも匹敵する「ウルトラハイエンド」なのに対して、S4アバントはスカイライン400R(新車価格562万円)に匹敵するモデル。現行のS4はSQ5と同じ3LのV6ターボで354psで、前述の日産のVR30DDTT(400Rも使用)のベンチマークになったエンジン。最高出力はやや負けているけど、全く気にならない。欧州メーカーが長年得意としてきたワゴンボデーに「クワトロ」と「渾身のユニット」が搭載されているだけでもう十分だ。しかも伝統のモデルだけあって中古車も100万円台から選べる。しかも2010年以前のモデルだと4.2Lの自然吸気モデルが選べる。ホンダ、アルファロメオ、BMWとシリンダースピード最速を争った伝説のエンジン。