スズキ・ハスラー
全てを刷新した大発明
発売当初は「SUVブーム」を軽自動車に取り込んだ「お遊び」のクルマくらいの印象。しかし発売まもなくグイグイと売上を伸ばし、かなり早い段階でスズキの軽自動車部門の看板モデルの座をもぎ取っていった。ちょっと前まではダイハツ・ムーヴと激しい競争を繰り広げていたワゴンRがスズキの「エース級」だったけども、今ではすっかり盛り上がらなくなった。同じ年にデビューしたハスラー、スペーシアのボックススタイルは、いつの間にか軽自動車の理想的な「カタチ」になってしまった。「ハスラー革命」というべきか、「N-BOX革命」というべきか。2013年のハスラーがすぐに結果を出し、2017年には普通車版のクロスビーも発売された。
コンパクトな輸入車は不要!?
ハスラーによってデザイン面での自信を深めたのだろうか、以降に登場するスズキ車のデザインレベルが一気に上がった感がある。2014年のアルト、2015年のエスクード、ソリオバンディット、2016年のイグニス、スイフト、2017年のワゴンRスティングレー、クロスビー、2018年のジムニー、スペーシアギア(スペーシアとスペーシアカスタムがイマイチなので第3のモデル投入)、そして2019年に2代目ハスラー・・・。いずれも軽自動車や小型車のサイズであるけども、商用車然としたものはなく、個人ユーザーの指名買いを集めるためのポップで洗練されたデザインが印象的だ。MINIやフィアット500を買わなくても日本にはスズキがある!!