セダンを作るメーカーに幸あれ
ちょっと「感情」がほとばしってしまった。このMAZDA6に限らず、2021年現在にユーザーの心の隙間を埋めてくれる良質なセダンを日本市場で堂々と販売しているメーカー、つまりこの特集で取り上げているメーカーはどこも逃げずに「闘って」いる。カーメディアはしばしば販売が苦しいセダンに対して容赦なく叩いていたりするけども、そのレビュー自体になんら生産的なことが書いているわけでもない。さらに悲しいことに、カーメディアがクルマを褒めるレビューを書くと、それを「提灯記事」だと批判する人が出てくる。そんな連中に何も言わせないくらいに鮮やかに描くのがプロかもしれないが・・・。
火をつけろ・・・
EVシフトが世界中の全ての乗用車に適用できるほどの計算が立っていない。ホンダがエンジン車の生産を止めるのはまだ20年も先になるらしい。それでも旧態依然なエンジン搭載のセダンで主要市場を突き進むのは困難な状況には変わりはない。世界中のセダン好きが失望を予感する中で、名乗りをあげるメーカーはどこだ!?やはりこのメーカーが先頭を切って闘わないと、世界は何のきっかけすら見出せないかもしれない。再び捨て身で苦境へと飛び込んだMAZDAが生み出す新しいMAZDA6も楽しみだが、第六世代をサバイバルした現行MAZDA6にも、あらゆる創意工夫が詰め込まれている。MAZDA歴代の中でも屈指の傑作モデルに数えられるのではないだろうか。アテンザ&MAZDA6は全て名車。