SUVは最後の希望!?
「SUVの選び方」みたいな上から目線な記事は毛頭書く気はないのだが、「なぜMAZDAはSUVメーカーになったのか!?」への個人的な興味からSUVに乗っている。エクストレイル、フォレスター、RAV4、ハリアー、CR-VそしてCX-5は、上級の内装を施したスペシャルグレードが用意され、新しい日本市場の「フラッグシップモデル」として各ブランド共に位置付けている。希少な輸入車ハイエンドモデルに価値を見出すユーザーに取っては、関心も持てないような「大衆モデル」に過ぎないかもしれないが、日本メーカーにとっては日本市場でやる気が出る「最後の砦」になっている。
クラウンは・・・
「次期クラウンがSUVに変わる」という噂はショッキングだったが、セダンとしての歴代のクラウンが追求してきた「上質で重厚な乗り味」は、現行のスポーティになったクラウンよりも、むしろSUVに生まれ変わった方が「商品性」という意味で合致するのかもしれない。フルサイズセダン(5m級)よりもかなり短い全長(4.7m級)で取り回しが良く、車重も同じくらいで安定感があり、サスペンションストロークも十分に確保できる。さらにキャビン内の全高も確保できるので、それなりに肉厚のシートが問題なく使え、シートヒーター&ベンチレーターを組み込むことも容易だ。お尻からの振動を抑制するギミックも採用しやすい。「伝統」とかいう観念論を除けば、クラウンのSUV化はむしろ歓迎すべき決断ではないだろうか!?