CVTの進化は疑問
MAZDAとトヨタのミッションの違いは、むしろ以前よりも大きく差がついている感じすらある。トヨタの最新のCVTに足が慣れてしまうと、MAZDA車はなかなか動き出さずに「遅い」と感じるのかもしれない(妹が言っていた)。中にはミッション特性の違いもわからずに「MAZDAのエンジンは渋い」とレビューに書いてしまうAJAJライター様も多数おられる。K沢M宏さんを筆頭に・・・。MAZDAの開発者やテストドライバーに言わせれば、トヨタのアクセルフィールなんて絶対にありえないのだと思う。コントロール領域を広げるために「ペダル」に多額の開発資本が投下され、各社ともに異なるものを使っている。トヨタのアクセルフィールは、遊園地の遊具や、足が不自由な人のための手でアクセルが押せるクルマに近い。加速が良いからそれでいい・・・という人もいるのだろうけど。
重量級には・・・
MAZDA3やカローラスポーツのような軽量なモデルであれば、多少はピーキーなアクセルフィールが好まれる部分もあるだろうけど、ブランド内では重量級と言えるCX-5やRAV4、ハリアーなどのミドルSUVでは、ペダル一本でボデー全体の挙動やバランスを制御する意味合いが強くなる。重量級のクルマであるほど「コントロール領域」をしっかり確保されたMAZDAのトルコンATの方が運転が奥深くて面白いものに感じられる。CX-5のディーゼルにはMTも用意されているが、ディーゼルの底を見せないパワフルさと繊細なコントロール領域を持つMTのマッチングが商品力を高めている。もちろんMTのようなコントロール領域を持った加速フィールを再現するために、わざわざトルコンATの採用にこだわっているのだろうけど。