自動車業界のヌルさ
クルマ好きの中には、このメーカーの尊い社歴を知っていて、再び古き良き姿に戻ることを夢見ている人もいるかもしれない。かくいう私もそんな甘い考えを何度もダラダラとこのブログで楽観論や希望的憶測を披露してきた。VWゴルフの新型がだいぶ遅れたけどもなんとか日本市場で発売された。BMWも日本のユーザーがこよなく愛する後輪駆動の2シリーズクーペを再び届けてくれるという。メルセデスもさらなる先進国市場向けの主導権を主張するために、スポーツカー専用シャシーを開発した。とてもビジネスライクでちょっと距離を感じていたドイツメーカーにも、まだまだ血の通った側面が見られる。新型ゴルフなんて年収900万円くらいの一般サラリーマンの所有欲をかなり満たしてくれるのでは!?あまりSNSは見ない方がいいかもしれないけど。
社会変革と絶望
日本のクルマユーザーがEVへの移行時期を懸念している。いくら自動車メーカーが強引に進めても日本のエネルギー事情がそれを許さなければ頓挫する。まだEVで日本の自動車インフラのほとんどを賄える見通しにはなっていない。そんな中で強引にEVラインナップへの置き換えを進めている一部の日本メーカーの、果断すぎる「切り替え」に戸惑う。現状のガソリン車を保有するのも大変なのに、自宅に充電インフラを用意し、かなり高額な車両価格を負担するのが当たり前・・・そんな社会変革に簡単には乗れない。それができる生活に余裕がある人だけがEVを使える世の中になればいいのか!? 重ね重ねの苦言だけども、崩壊したサブブランド向けの開発資本を手際よく日本市場に転用し、自動車好きの満足できるクルマを次々と廃止する。そしてEVゴリ押しでさらなる社会分断を投げかけてくる。・・・ハイハイ文句を言われる筋合いはないですよね。