ジェネレーション・ギャップ
クラウンが消滅すると聞いて50歳以上の人は大いに悲しむのだろうけども、それより下の年代の人にとってはまた違った思いがあるだろう。日本車を代表するモデルであることは認めるけども、今後のカーライフでこのクルマを愛車にすることはおそらくない!!という人が大半のはずだ。いつもいつも決めつけは良くないと思うが、「いつかはクラウン」という気持ちで愛車をステップアップしようという人は相当な少数派になっているのはほぼ間違いないだろう。ずっとN-BOXに、ずっとフィットに、ずっとフリードにといった同じモデルに乗り続けるホンダスタイルの方が現実的かもしれない。
セダンとミニバンの違い
「いつかはクラウン」とはいっても、そのヒエラルキーを構成していたマークXやプレミオがすでに姿を消しているのだから、セダンではもうかつての「ジャパニーズドリーム」を追体験することは不可能になった。「いつかはアルファード」とかいうヒエラルキーは、ほとんどないに等しい。ルーミー、ヴォクシー、アルファードではそれぞれ選ぶ「人種」が異なる。アルファード欲しいけど、我慢してルーミーってことあるのか!?金額の多寡こそあれど、ルーミー、ヴォクシー、アルファードは並立で同等の存在だ。属する人間社会によってミニバンの選択は異なる。