低価格のスポーツバイクも高性能
5万〜10万円くらいで完成車が買える「クロスバイク」は100km超のロングライドも富士、乗鞍などの登坂も問題なくこなせるなど、スポーツバイクとしての機動性を十分に持ち合わせていてその実用性の高さで人気が高い。アメリカ(トレック、キャノンデール、スペシャライズド、FUJI、マリン、オールシティ、フェアデールなど)、台湾(ジャイアント、メリダなど)、日本(ブリジストン、ARAYA、コーダブルーム、ネストなど)、イタリア(コルナゴ、ビアンキ、チネリ、ジオスなど)の大手ブランドから、高品質なクロスバイクが次々と発売されている。
高性能化は常識を変える!?
ハイエンドなロードバイクに乗り続けて自己研鑽したい!!という意識高い系の人は別として、気楽に高性能な自転車を楽しみたい人に合っている。確かにフラットバーのクロスバイクといえば学生の自転車という印象が強く、オッサンが乗るにはちょっと葛藤があるかもしれない。しかし昨年くらいから油圧ディスクブレーキを標準装備したクロスバイクが広く出回り始めてかなり印象が変わった。ロードバイクだと油圧ディスクの完成車は30万円以上するけど、油圧ディスクを備えた一流ブランドのクロスバイクはわずか7万円ほどで買えてしまう。個人的な思い込みの域を出ないのかもしれないが、アクア、オーラ、シビック、ゴルフといった「市民カー」にもこれと同じような現象が見られる。高級車やスポーツカーで求められるような質感の良さや優れた加速性能が、今では「市民カー」にも差別化のために堂々と使われるようになってきた。