SUVが売れる事情
毎年のように降水量が多くて日本各地で冠水被害が起きるようになった。主要幹線ではない道路の復旧&管理は後回しにされることも多く、交通量が少ない過疎地の路面は想像を超えるレベルで凸凹だったり、土砂流入を土嚢で止めている場所なんてのも珍しくない。実家、別荘、ホビースペースなどなど二拠点生活をしている人の多くがSUVを使っている印象だ。ラダーフレームのクロカンでなくても最低地上高がある程度は確保され、サイドウォールがしっかりしているSUV専用タイヤを装備しておけば、未舗装路でも気兼ねなく入っていける。
奇妙な一致
走る道と用途によって選択が変わるのは自転車も同じ。「ロードバイク」がピュアスポーツカー。「クロスバイク」が市民カー(アクア、オーラ、シビック、ゴルフ)。「グラベルロード」がSUV、マウンテンバイクがクロカンに相当する。クルマ好きでもこれらの4ジャンルのクルマを全て持つのは大変だけど、自転車好きならば4ジャンルの自転車を全て持っている人は珍しくない。これらは全て「スポーツバイク」とされ、いずれも平坦路で40km/hを超える速度をほとんどの人が出せる。自転車4ジャンルで売れ行きが良いのは「クロスバイク」「グラベルロード」「マウンテンバイク」「ロードバイク」の順なので、クルマのそれと見事に一致する。