オーラ
すれ違うクルマが3台続けてポルシェなんてこともあった。帰りの箱根新道でも987ケイマンの後ろをついて小田原まで下っていった。ポルシェやメルセデスの異様なオーラは、クルマに詳しくない母親にもよく伝わるようで、「今のはどこのクルマ?」なんて訊いてくる。そんな中でパールホワイトのMAZDA3スポーツバックとすれ違った際にふと「この道は高級車ばかり通るね」と母親が呟いた時には笑ってしまった。どうやらパナメーラやGクラスと同じくらいの「高級車」に見えたらしい。まあ無理もない。MAZDA3のデザインはあらゆる「固定概念」をぶっ壊す破壊力を持っている。
3台並んだMAZDA
天城越えをした後の「道の駅」で、運転していた妹が、MAZDA車(CX-3とCX-5)が並ぶさらに隣に止めた。MAZDAデザインが3台も並ぶと、木陰の駐車場の一角が突如としてエレガントな風景に変わる。MAZDAオーナーゆえに手前勝手だけど、絶景の富士山のような「非日常」な雰囲気すらある。特に2台のCX-5に全く引けを取らないCX-3の完成度の高いデザインが実に素晴らしい。MAZDAのクルマは、大きくても小さいクルマみたいにキビキビ走るし、小さくても大きいクルマと同等の存在感がある。そんなブランドだからこそ、小型スポーツカーのロードスターにも新しい価値が備わってくる。バブルの頃のNAに近い設計ながらもNDは独特の世界感を切り開く。