価値あるクルマ
「越境」あるいは「巡礼」のクルマと、「クルマ社会」のためのクルマは、いうまでもないけど優劣など存在しない。それぞれの目的に叶ったクルマをどれだけ「シンプル」に「美しく」作れるかを、各メーカーは競うようになっている。テスラのような高級EVにもそれなりのニーズはあるのだろうけど、この二つの「趣味性」と「生活感」それぞれに根ざしたで伝統のクルマ作りを簡単に覆せるものではなさそうだ。とても失礼な話だけど、日本ではMTモデルがほとんどなくなったスバルがコケまくる理由も同じな気がする。誤解を恐れずに言ってしまえば、スバルとテスラは日本に合っていない。
1つの答えだと思う・・・
MAZDA、ポルシェ、メルセデスがそれぞれにピュアEVを手がけているが、同じように収まりが悪い。自宅に充電設備を備える人にとってはEVは「クルマ社会」の足として魅力的であるけど、この3メーカーに期待すべきものではない。日本市場で思ったほど売れないクルマは、「越境&巡礼」と「クルマ社会」の2つからずれたものばかりだ。エクストレイル、シルフィ、CR-V、オデッセイ、クラウン、RAV4、ハリアー、カムリ、アコード・・・どれもアメリカ市場では手頃な「クルマ社会」の足ではあるけど(クラウンは除く)。