ホンダの変貌
大幅な既存モデルの廃止を発表しているホンダは、本質的価値を追求した少数精鋭モデルで日本市場を戦うようだ。N-B0X、ヴェゼル、シビックとクラストップ水準のモデルを3台抱えているが、これに新たにステップワゴンとフリードが加わる陣営だろうけど、上級クオリティの乗用車を求める層への訴求には苦戦している。軽自動車と同じチャンネルで高級車を売るのは難しいかもしれない。ダイハツディーラーにレクサス車が並ぶみたいなもんだ。
根拠のない安心感
日本市場に展開するどのブランドも、EVシフトとコロナ禍で販売戦略はグチャグチャしたものになっていて、ユーザーに伝わってくるものが少ない。その一方で「テスラ」「レクサス」「MAZDA」の3ブランドに限っては、自ブランドの価値を上手く訴求できている気がする。個々のモデルの作り込みがユーザーによく伝わっている。3ブランドそれぞれに大きなリスクを取って果敢に新型モデルに挑んでいると姿勢が、不思議とユーザーには「このブランドなら間違いなかろう」といった安心感を与えている。