世界が認める価値
MAZDAのロータリーエンジンはe-fuelはもちろん使えるし、水素ロータリーもかなり前に実用化させているので、たとえ化石燃料の内燃機関が完全に禁止されたとしても、その先に生き残る道もある。EVシフトで画一的なインフラBEVが広まったら既存の日本メーカーの経営は非常に厳しくなるという見方もあるけど、MAZDAが「メーカー」をヤメてしまったら、スポーツカーの未来は大きく狭まるのだろう。欧州や中国だけでなく北米でも好調なセールスを記録していて「産業遺産」としてのMAZDAの価値は高く認識されている。
わがままなラインナップ
テスラとMAZDAの急進的な動きの中間で、資本力を生かして立ち回っているのがレクサスだろうか。「本物を知る人が最後に辿り着くブランド」というコンセプトはいかにも挑発的ではあるが、V8自然吸気で思う存分に走れるツアラーが用意されている。トヨタの社長はEVが嫌いなのでは!?と世界から攻撃されたりしているが、レクサスのわがままなラインナップを許容しているのが答えだろう。しかしレクサスの自然吸気エンジン車は、残り10年ほどで店じまいすることを発表した。