アメリカでは小さ過ぎ
アメリカ市場では特売価格にも関わらず、レクサスISの販売は低調だ。同クラスに属するメルセデスCクラス、BMW3シリーズはアメリカ市場や中国市場で「サブコンパクト」と侮られるので、全長をどんどん伸ばして必死に迎合している。しかしレクサスISの開発陣は社長の顔色を伺ってか、大幅なサイズ変更には手をつけていない。ボデーの大型化を伴うフルモデルチェンジが予想されていた2020年だったけど、消極的なビッグマイナーチェンジとなり、挙句の果てに2021年末にレクサスのオールBEV化が発表され、一転してエンジンモデルとしてのレクサスISの消滅までのカウントダウンが始まった。
レクサスBEV化の後も・・・
北米市場ではすでに「IS500」という472psの5L(V8NA)エンジンを搭載したモデルを56500米ドルで販売している。テスラへの応戦のために急遽仕立てられたのかもしれないが、これまたそのまま日本で出したらこぞって買いに来るスペックと価格だ。日本市場にも投入の噂があるが、レクサスの最後の「エンジン花火」となるのだろうか!? レクサスのBEV化により、その後はトヨタ伝統のFRシャシーの生産が難しくなりそうだが、このままあっさり諦めるような雰囲気でもない。あくまで予想に過ぎないが、レクサスISの設計はトヨタのスポーツモデル・ブランド「GR」に移籍して残るのではないか!?