高級車を喜べる社会の実現
スカイライン400RやフェアレディZの登場を社会全体で歓迎するためにも、日本社会には大きな課題がある。「選択的夫婦別姓」を認めない民法の規定が、憲法が定める「個人の尊厳と両性の本質的平等」に反するかどうかの最高裁判決が行われ「合憲」と判断された。これで2度目だ。世論は半数に割れているらしいが、反対派の本音は「私たちの世代では認められなかったからズルい」だ。日本企業の賃金体系も能力重視型に変えて、優秀な若い世代にアメリカ企業に負けない給料を出せばいいのだけど、やはり上の世代に言わせれば「ズルい」となるらしい。「少子化」「低賃金」という待ったなしの顕在化した問題ではあるのだけど、抵抗勢力という名の足を引っ張る人々によって遅々として前に進まない。
悪循環を断ち切りたい
大学を卒業してすぐに琵琶湖疏水を作った田邊朔郎や、立川飛行機で世界最高レベルの迎撃戦闘機を作ってしまった長谷川龍雄(のちにトヨタに入りパブリカ、ヨタハチ、カローラを設計)など、昔から若くして活躍してきた人はたくさんいる。それが今では、松下幸之助のように23歳で起業して成功でもした日には、マスゴミやSNSによって徹底的に悪いイメージがつけられる。ちょっとでも調子に乗って落とし穴に落ちると地検特捜部にボコボコにされる。明治維新や敗戦といったタイミングでは若者が存分に活躍できたが、停滞期の日本社会では「バカな大人の大群」が邪魔でしかなく、若者が有為な仕事をするのはかなりの無理ゲーだ。若者はスマホでゲームやSNSに熱中していて、そんな彼らをステレオタイプに批判して心地よくなっている高齢者が、公の場で発言させたところで、失言が繰り返されるのは目に見えている。何も考えてないのだから・・・。