8台目 日産スカイライン
日産リーフの10年
「BEVの日産」として2010年にすでにリーフでWCOTYを受賞していたのだけど、ちょっと時代を先取りしすぎたこと、ルノーとの資本関係の中で大胆な戦略が取りづらいこと、これまでの日産のエンジン車の歴史を惜しむ声、そして経営陣の内ゲバなどもあって、やや不毛な10年を過ごしてしまった。いよいよEV元年とか言われる2022年に、新しいフラッグシップBEVとしてアリアが6月頃に発売される見込みだが、なんと同時に「非電動エンジン車」の新型フェアレディZの発売までも発表された。
GT-Rは終わるけど
GT-Rの生産終了を受けて、GT-Rの2007年当初の777万円をさらに下回る696万円で新型フェアレディZの先行限定車「プロトスペック」が発売される。搭載エンジンはスカイライン400Rに搭載されるVR30DDTTがそのままのスペックのようだ。すでに6MTとの組み合わせが発表されていたけど、日本のユーザーのどれくらいがこれを乗りこなせるのだろうか!? トラックやバスを除けば400ps級に6MTは日本メーカー車では初だと思われる。海外ブランドでもロータスがエキシージやエヴォーラの生産を終了し、ポルシェ、アストンマーティン、BMWのM4と、日本では正規販売されていないフォード・マスタングなどの北米マッスルカーくらいだろうか。