格差はあってしかるべき
メディアが「機材差が大きい」と騒ぐ声を次のステージで搔き消すかのようにファンデルプールが圧勝した。ネット通販専門ブランドの「キャニオン」は若者を中心に日本でも人気が高い。サイクリングロードでキャニオンは良く見かけるし乗っている人は全般的に非常に若い。20万円台でシマノの上級コンポーネント(上から2つめ)が付いたモデルが手に入るコスパを見せられたら、大学生ローディーにはほぼほぼ他の選択肢はなさそう。そんなキャニオンバイクに乗った超人が、超高級ロードバイクの「S-WORKS」「ピナレロ」「サーベロ」を駆る有力チームのエースを全てぶっちぎっての完全勝利に熱狂したファンも多かっただろう。
自分に合った道具
毎年こんな白熱したレースを見せられるのだから、定期的に「レース機材」としてのロードバイクが欲しくなる。しかし大怪我のリスクが高いレースに出たいとは思わないし、普段のサイクリングで運用するならばフレームがよりしなやかで体に負担が少ない「エンデュランス」(長距離サイクリングモデル)の方がメリットが多い。「レース機材」だと完成車で100〜200万円くらい(他にも消耗品などのランニングコストが月1〜2万)はかかるが、「エンデュランス」ならば車両は15〜40万円くらいのモデルがほとんどだ。ピナレロやサーベロでも「エンデュランス」ならこの価格帯で手に入る。