ドイツブランドは偉い
日本市場でのフォルクスワーゲンの販売も復調気味なようで、やっぱりゴルフ8はすごいな・・・と思いきや販売の主体はSUVに移りつつあるらしい。フォルクスワーゲンに限った話じゃないけども、「ゴルフ」「パサート」「ポロ」といったシリーズを名称変更することなく何世代も律儀に日本市場で売り続けることだけが、輸入ブランドにとって世界一厳しい市場で一定のシェアを得る方法だったと思う。勤勉で粘り強いドイツメーカーだけが日本市場の輸入ブランドでは一定の地位を築いている。
SUVの試練
2010年代から巻き起こったSUVブームは、長く日本に根を下ろしてきたドイツブランドにとってはそのアドバンテージを一気に失ってしまう試練だった。新しいネーミングのSUVがすんなり売れるほど甘い市場ではないし、30年以上かけて築いてきた足場(既存モデルシェア)が崩壊するリスクすらある。結局のところAクラスのサイズ拡大とCLAのブレークで販売を伸ばしたメルセデス以外の輸入ブランドにとっては2010年代の日本市場は悪夢の戦場でしかなかった。