SUVは日本のお家芸
「日本市場でSUVを売る」ということが輸入ブランドにとってはそもそもナンセンスだ。横置きエンジンのモノコックSUVのフロンティア的存在であるトヨタ・ハリアーや日産・ジュークが生まれた国であるし、ミドルSUVのグローバル販売で年50万台(全盛期のゴルフと同じ!!)くらいを売ってしまう「RAV4」「CR-V」「エクストレイル(ローグ)」「CX-5」の4強はいずれも日本メーカー車だ。欧州市場でのSUVの火付け役も2台の日産車ジューク(初代)とキャッシュカイ(初代・日本名デュアリス)だった。
ASEANで日本車が人気の理由
SUVじゃなくても日本市場の壁は高い。過酷過ぎる気候条件でエアコン、エンジンの性能だけでなく、各部の素材選びが要求される。ASEAN市場で日本車が大人気なのは「親日」「ODA」だけでなく「気候性能」によるところも大きい。暑さや湿度だけでなく大雨、大雪の問題もある。そんな気候条件で70年近くクルマを作ってきた日本メーカーにおいては「AWD」は特別なクルマではないけども、欧州メーカーはマグナやHITACHIに余計な費用を払ってシステムを搭載している。ちょっと前までメルセデスもBMWもAWDグレードは50万円くらい高いのが当たり前だったけど、企業努力で2WDとの価格差は小さくなった!?